【松本市、塩尻市など】破産、再生と自動車

query_builder 2021/11/19
債務整理
緑

破産、再生手続きを行う際に、問題となるのが自動車です。

長野県のような地方では、自動車がないと生活に大変な支障をきたしますが「破産する場合は自動車は手放さないといけないと聞いたのですが」という質問を受けることがあります。

破産・再生手続きを取る際の自動車保有が認められるかどうかについて、解説します。




破産と自動車


1,ローンのない自動車


 自動車ローンのない自動車を持っている場合、下記の2通りに分かれます。


(1)自動車の価値が20万円を超える場合

 売却し、債権者への配当に充てる必要があります。

 破産手続きの中で、手放さないといけない、ということです。

 売却と配当のために、「破産管財人」が選任される「管財事件」となるため、管財人費用として21万円程度が別途必要となります。



(2)自動車の価値が20万円を超えない場合

 資産価値はないと扱われ、自動車を持ち続けることが可能です。




2,ローンのある自動車


ローンのある自動車についても、下記の2つのパターンに分かれます。


(1)「所有権留保」が設定されている場合


【所有権留保とは】

所有権留保とは、ローンの完済まで、自動車の所有権がローン会社にあるという担保の方法です。

要するに、「ローン完済までは、実は自分の自動車ではなく、ローン会社所有の自動車を借りて乗っている」ということなのです。


信販会社のカーローンや、ディーラー系のローン会社での自動車ローンは、ほぼすべてのケースで、この所有権留保がついています。

車検証上も、「所有者」は「ホンダクレジット」等のローン会社の名前となっています。



【所有権留保と破産】

所有権留保付きの自動車ローンがある方が破産申し立てを行うと、ローン会社は所有権に基づいて自動車を引き揚げ、売却し、ローンの返済金に充当します。

自動車を使い続けることはできないということになります。



(2)所有権留保が設定されていない場合


金融機関の自動車ローンでは、所有権留保は設定されませんし、信販会社やディーラー系のローン会社も、軽自動車については所有権留保を設定しません。


そういった場合、自動車の所有者はご本人ですので、ご本人の資産として扱われます。


あとは、先に記しました通り、価値が20万円を超えるか超えないかで、売却されるかどうかとなります。




再生と自動車


1,ローンがない場合


ローンがない場合、再生手続においては、自動車の売却の必要はありませんが、「清算価値保障原則」というものがあり、自分が持っている全財産の価値以上は、借金を支払わなければなりませんし、そこまでしか借金は減額されません。

例えば、再生手続では借金は概ね5分の1まで減額されますので(最低額100万円)、これに基づいて借金が120万円まで減額されたとします。

しかし、ご本人の資産として、自動車が180万円、預金が20万円あったとすると、その合計金額の200万円までしか借金は減額されないということになります。

その金額を3年から5年の分割で支払っていくことになります。


つまり、自動車の価値が高いと、再生手続きでの借金の減額幅に影響がある、ということになります。




2,ローンがある場合


自動車ローンがある場合、所有権留保がある場合には、破産と同じく、再生申立をすると、ローン会社に自動車は引き揚げられてしまいます。

所有権留保がない場合には、ローンがない場合と同じく、自動車の価値が再生による借金の減額幅に影響を与えてくる、ということになります(ローン自体は他の借金と同じく、再生により同じ比率で減額されます)。




※自動車を引き揚げされてしまう場合はどうしたらよい?

自動車を引き揚げられてしまうと、移動の手段がなくなるので、生活が出来なくなるため、どうにかそれだけは避けたい、というご相談もあります。

しかし、引き揚げを防ぐ方法は基本的には存在しません。


引き揚げられた後、自動車のない生活を防ぐために、10万円~20万円程度の安価な自動車を購入する方法、親族などの自動車を借りる方法などがあり、多くの方はこれらの方法で自動車のある生活を維持できています。
愛着のある自動車を手放すのは悲しいですが、借金を整理して生活を再建するために、必要な手段です。


生活が再建でき、余裕が出来たらまた自動車を購入すればよいですし、そのためにも生活再建をぜひがんばっていきましょう。




破産、再生と自動車でお悩みの方、ぜひ一度ご相談ください。


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